【実験レポ】歩きながらだと覚えやすい?「歩行記憶」の実験を自分でやってみた結果

記憶について

結論から言うと意外にも歩きながらの方が記憶の定着が良いことが分かりました。
今回は座りっぱなしの勉強に限界や飽きを感じている方へ、私が身をもって証明した新しい学習法をシェアします。

実験の概要

目的:歩行時と着席時の記憶力にどれほどの差が出るのか検証しました。
方法:歩行時と着席時にそれぞれ韓国語30単語を5分間で覚え、3時間後にテストをしました。このサイクルを3回繰り返し、それぞれの正答率を比較しました。
注意事項:歩行時はランニングマシーンや人が通らない場所で実施しました。皆様が実施する際は十分に気を付けて歩行してください。

結果

結果は次のようになりました。

試行回数歩行時(正答/率)着席時(正答/率)
1回目20問 (66.7%)13問 (43.3%)
2回目25問 (83.3%)18問 (60.0%)
3回目21問 (70.0%)23問 (76.7%)
平均22問 (73.3%)18問 (60.0%)

意外にも歩行時の方が着席時よりも約13%正答率が高いという結果になりました。

実際に実験してみて一番思ったことは、歩行時の集中力の良さでした。歩くリズムや周りの景色と一緒に結び付いた単語が頭にスッと入ってくる感覚が5分間続きました。

なぜ歩行時のほうが記憶しやすかったの?

実験結果を見て、「ただ歩いているだけなのに、なぜ机に向かうより覚えられるのか?」と不思議に思う方もいるかもしれません。そこでこの謎を解明するべく調べてまいりました。実は、脳科学的にも非常に理にかなった現象なのだそうです。

主な理由は、大きく分けて3つあります。

脳の「覚醒レベル」が引き上がる
座りっぱなしの学習では、どうしても脳がリラックスしすぎて眠気や退屈を感じやすくなります。しかし、歩行という「運動」を加えることで、心拍数が適度に上昇し、脳への血流量が増加します。 これにより、脳の覚醒を促すノルアドレナリンや、快楽物質であるドーパミンが分泌され、集中力が研ぎ澄まされた「学習に最適な状態」が作り出されるのです。

海馬を刺激する「シータ波」の発生
脳の中には、記憶を司る「海馬(かいば)」という部位があります。近年の研究では、リズム良く歩行することで脳内に「シータ波」という脳波が出現しやすくなることが分かっています。 このシータ波が出ている状態は、脳が情報を吸収しやすい状態となります。歩行のリズムが海馬を物理的に刺激し、記憶の定着を強力にバックアップしてくれるのです。

「場所細胞」が記憶をタグ付けする
人間には、自分が今どこにいるかを認識する「場所細胞」という機能が備わっています。 歩きながら覚えると、周囲の風景や空気感、曲がり角といった「場所の情報」が、覚えたい内容とセットになって脳に保存されます。
「あの公園の角で覚えたのは、この単語だったな」「自動販売機の前を通った時に、あのフレーズを思い出した」 このように、場所が記憶を引き出すためのトリガーの役割を果たしてくれるため、思い出しやすさが格段に向上します。

豆知識:アリストテレスも歩いていた?

古代ギリシャの哲学者アリストテレスが開いた学派は「逍遙(しょうよう)学派(ペリパトス学派)」と呼ばれています。彼らは歩きながら議論を深めるスタイルをとっていました。偉大な賢者たちも、経験的に「歩くことの効能」を知っていたのかもしれません。

まとめ

今回は歩行時の記憶力向上についての実験科学的根拠について執筆しました。私自身も本当に効果があるのか半信半疑だったため驚きました。外で歩行するときは、イヤホンなどを使用して音声のみで記憶したほうが、安全だと考えられます。部屋の中でも歩きながら覚えることができるのでチャレンジしてみてください!

YouTubeの動画もご覧いただけると嬉しいです!

よく悪いイメージを持たれがちな貧乏ゆすりも記憶力向上に効果があるという話もあるので、後々解説出来たらなと思います。閲覧ありがとうございました。

タイトルとURLをコピーしました